誘引狙撃成功 2023年3月15日

2023年3月15日 (猪・鹿を対象とした猟期の延長期間)に、成功とは言い難いかたちながらも、誘引狙撃によりシカ♂1頭を捕獲することができた。

銃はBeretta A400 Xplor Action (20ga 26in)、チョークはPorted +20mm IC、照準はライフルスコープ (1-6×24)、弾はレッドバード フィールドスラッグ。

当日の日の出は6:09 AMで、概ねその時刻に狙撃場所へ到着した。約20分後の6:29に、シカ1頭が狙撃地点から見て奥の方向から誘引場所へ向かって歩いて来たのを視認。狙撃準備に入ったが、シカはいっこうに餌の周りに現れず、茂みでシカの姿が確認できなくなってしまった。気取られて逃げたかと諦めかけたところで、私が座っていた狙撃場所のすぐ近く、左側に動く影が現れた。目測で20m程度の斜面やや下方向に、シカが立っていた。

予想外の方向から現れた影に驚き、私が顔と銃と手を動かしてしまったので、シカは足を止めこちらを見て警戒していたが、私が動きを止めたので、完全に気づかれはしなかったようである。しばらくしてシカがゆっくりと歩き出したので、シカの頭が木の幹に隠れたところで、素早く体を捻って銃を構え、1発を発砲した。

1発目の発砲で、シカは私の左後方へ駆け出してしまい、その場で2,3発目を撃つ猶予は無かった。外すような距離ではないので、半矢にしてしまったかとシカのいた地点を確認すると、やはり血痕はある。走り去った方向へ血痕が続いてはいるが、どうも出血量が少なく、近場で倒れていることは期待できないと判断した。

結局、約2時間半をかけて直線距離で約600m、移動距離としては恐らくその倍以上を追跡し、フラフラになっていたシカに追いついて1発を発砲、胸部の急所に当たって倒すことができた。最後の方は血痕が途切れがちで、何度か追跡を諦めかけたたが、足跡を丁寧に探って、最終的に捕獲することができた。

半矢にしてしまった際の1発目は、腹部に当たっており、腸の一部が飛び出していた。

急所を外し1発目で即倒させられなかった言い訳について記すと、まず第一に射撃姿勢に無理があり、第二にスコープの倍率が高すぎた。その上で、狙う位置の判断が間違っていた、ということになろうかと思う。

私は誘引場所へ向けて座射の姿勢で構えていたのだが、シカが現れたのは左側である。射撃姿勢のとり方にも依ると思うが、左撃ちの私は、射撃方向に向かって自然に構えた場合、右側の方が可動範囲が広い。シカに気づかれる恐れがあったため、一度立ち上がって向きを変えるわけにもいかず、斜面に体を倒した上で、なんとか銃が水平になるよう体を捩って撃ったので、かなり無理のある姿勢での射撃となってしまった。

スコープは、元々50mの距離で撃つ予定であったため、最大の6倍にしてあったのだが、(目測)20mの距離で撃つには倍率が高すぎ、シカの全体像を上手く捉えられていなかったように思う。

後から思えば、後ろ足の付け根を撃って走れないようにしてしまえば、2時間半も追跡するハメにはならなかったのだが、モモ肉の損傷を避けようと考え、一部が木の幹で隠れていた胸部を狙ったものの、射撃姿勢の悪さから幹に隠れていないギリギリの位置を撃つこともできず、シカの全体像をしっかり捉えられていない中で少し後方の位置を撃った結果、中途半端な腹部に当たってしまったという感じである。

全体として反省の多い内容だったが、猟期 (猪・鹿を対象とした延長期間)の最終日に、なんとかシカの捕獲ができたことは嬉しく思う。

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